ダブルのジャケットの魅力とは?
ダブルのジャケット、その名前を聞くだけで洗練されたイメージを抱く方も多いでしょう。
日本では特にバブル時代に流行しましたが、密かに再び注目を集めています。
その特徴は何と言っても、重厚感と威厳です。
一目で伝わるエレガンスと洗練されたスタイルは、着る人をより魅力的に見せてくれます。
では、なぜダブルのジャケットにはこのような特性があるのでしょうか?
その理由を探るために、歴史をひも解いてみましょう。

ダブルのジャケットの起源
紳士服の多くは貴族の服飾文化にルーツを持っていますが、ダブルのジャケットは少し異なります。
ダブルの起源は軍服にあるんです。

軍服にルーツを持つダブル
ダブルのジャケットの原型は、海軍の指揮官が着ていた外套(コート)でした。
なぜ海軍の指揮官に好まれて着ていたのか?
それには理由が2つあります。
防寒性と防風性
戦艦の甲板など、風が強い環境でも体温を保てるように設計されていたので、防寒性と防風性が高いのがダブルのジャケットです。
なので風が雨が強い戦艦の上でもシングルより重宝されていました。
威厳と権威の象徴
階級の高い軍人が着用することで、指揮官としての威厳を示す役割を果たしました。
ダブルが威厳や重厚感があると言われる理由はここから来ています。
シングルとダブルの違い
それではシングルとダブルの違いはどこにあるのか?
違いを簡単に説明すると、ボタンの配置と前合わせのデザインにあります。
シングルのジャケット
シングルの特徴は
- ボタンは1列
- 前合わせは常に片側が上
- シンプルで軽やかな印象
というのがシングルのジャケットです。

あなたが持っているジャケットもこのようなタイプなのではないでしょうか?

シングルについてはこちらの記事をご覧ください。
ダブルのジャケット
ダブルのジャケットの特徴は
- ボタンは2列
- 前合わせを左右どちらでも留められる
- 重厚感と存在感が際立つデザイン
というのがダブルのジャケットです。
この左右どちらでも留められるというのが大切なポイントです。

シングルとダブルのジャケットを比べるとこんな感じです。

こうやってみるとシングルよりボタンが多いことがわかりますね。

ボタンが2列あることで左右留めることができます。

重厚感もありしてくれるジャケット。
とてもとてもかっこいいですね!
左右留められる?!ダブル特徴
「左右どちらでも留められる」はダブルの特徴です。
ダブルの場合は左が上で右が下でも、左が下で右が上でも
どちらでもボタンを留めることができます。
左が上で右が下の場合

右が上で、左が下の場合


この写真のようにどちらでもボタンを留めることができます。
お気づきですか?そうなのです。
なので「ダブル」と言うんです。
これは指揮官が戦艦の甲板に立った時に風の吹く方向に合わせて前開きを入れ替えることができるように作られているからです。
防寒、防風に優れている理由はここにあります。
そしてこれはダブルだけが可能です。
まさにダブルの特徴ですね。
比較するとこんな感じです。


左右留めることができるから「ダブル」。
これでダブル意味がわかりましたね!
ダブルを日本語で言うと?
シングルに日本語の呼び方があるようにダブルにも日本語の呼び方があります。
シングルは日本語で「片前仕立て」と言います。
これは必ず片方が前に来るからです。
詳しくはこちらをご覧ください。

さてシングルは「片前仕立て」です。
ダブルは必ず片方が前になることはなく、左右留めることができましたね。
なので日本語では「両前仕立て」と言います。
まとめると
- シングルジャケット:片方だけが前に来る「片前仕立て」
- ダブルジャケット:左右どちらも前にできる「両前仕立て」
こんな感じです。
日本語での名称を知ると、ダブルの特徴がさらに分かりやすく感じられるのではないでしょうか。
まとめ
ダブルのジャケットは、その歴史や特徴を知れば知るほど、魅力が増していく紳士服です。
- 起源:軍服にルーツがあり、威厳と実用性を備えたデザイン。
- 特徴:防寒性や重厚感のあるスタイル。
- 名前の由来:前合わせを入れ替えられる構造。
最初は似合わないと思っても、着ることで自然とその魅力があなたに馴染みます。
ぜひダブルのジャケットにチャレンジして、紳士服の楽しさを広げてみてください!
これからも紳士の教科書を目指すべく学びになる情報を発信していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、素敵な紳士の時間をお過ごしください。














紳士の時間へようこそ。
今回は、紳士服の中でも特に存在感のある”ダブルのジャケット“について解説します。
その魅力や歴史を知れば、もっとジャケットを楽しめること間違いなしです。
シングルのジャケットはこちらをご覧ください!
それでは素敵な紳士の時間をお過ごしください。