そもそもベントとは?
「ベント」とは、ジャケットの裾の切れ込みのことを指します。
実はこのベントには以下の三種類があります。
- ノーベント(切れ込みなし)
- センターベント(中央に1本の切れ込み)
- サイドベンツ(両端に2本の切れ込み)
知らなかった!という方も多いのではないでしょうか?
それぞれどのような違いがあるのか、歴史や役割とともに見ていきましょう!
ノーベントが主流だった時代
実は昔、ジャケットはノーベントが主流でした。
なぜなら、もともとスーツやジャケットは「室内で執務をするための服」だったからです。
動きやすさを重視する必要がなく、シルエットの美しさが求められていました。

そのため、現在でもタキシードなどのフォーマルウェアにはノーベントが採用されています。
なぜ切れ込みが生まれたのか?
切れ込みが登場した背景には、乗馬が関係しています。
19世紀のイギリスでは、貴族の主な移動手段が馬でした。
しかし、ノーベントのジャケットでは馬にまたがる際に裾が邪魔になってしまう…。
そこで、動きやすさを向上させるために、ジャケットの中央に切れ込みを入れたのがセンターベントの始まりです!
さらに、乗馬だけでなく座ったときの動きやすさも考慮され、両端に切れ込みを入れたサイドベンツが誕生しました。

センターベントとサイドベンツの違い
ベントには基本的に2種類
- センターベント
- サイドベンツ
のベントがあります。
それでは早速2種類を見て行きましょう。
センターベント
センターベントは先ほど説明したように、ジャケットの真ん中に切れ込みが入っている作りです。
センターベントはカジュアルなジャケットに多いのが特徴です。
量販店で売られているジャケットや、ブレザーなどに多い作りになっています。


センターベントについて詳しくはこちらをご覧ください。
センターベントの特徴まとめ
- 特徴:ジャケットの中央に切れ込みが1本入ったデザイン。
- カジュアル向き:スポーツジャケットやブレザーなどに多い。
- 量販店のスーツにも多い:コストが抑えられ、シンプルなデザイン。
- メリット:動きやすく、馬にまたがる際にも邪魔にならない。
- デメリット:座ったときに裾が開きすぎてしまうことがある。
サイドベンツ
そしてもう一つがサイドベンツ。
サイドベンツはジャケットの両端に切れ込みがあるベントです。

センターベントよりフォーマルなベントで、お仕事などで着る場合はサイドベンツが多いです。
カジュアルなジャケット以外は、ほとんどのスーツのお店はサイドベンツの作りで提供されています。

サイドベンツの特徴まとめ
- 特徴:ジャケットの両端に2本の切れ込みが入ったデザイン。
- フォーマル向き:ビジネススーツやクラシックなジャケットに多い。
- 動きやすさ◎:座っても綺麗なシルエットを保ちやすい。
- メリット:歩くときや座るときにエレガントな動きを演出できる。
- デメリット:センターベントよりも仕立てのコストがかかる。
なぜ「サイドベント」ではなく「サイドベンツ」なのか?
「センターベント」なのに「サイドベント」ではなく「サイドベンツ」なの?と思った方もいるかもしれません。
実は、英語表記では「Side Vents」と複数形になっているため、日本語では「サイドベンツ」と表記されるのです。
センターベントは切れ込みが1つなので「Vent」、サイドベンツは切れ込みが2つなので「Vents」になる、というわけですね。
サイドベンツにいてはこちらをご覧ください。
センターベントとサイドベンツの比較
それでは改めて違いを比較しましょう。
センターベントとサイドベンツを並べてみるとこんな感じ。
真ん中(センター)か、両端(サイド)に切れ込みがあるかの違いです。
まずはこの二つがあるんだ!と知って頂ければ嬉しいです。
それぞれの詳しい解説はまたまとめさせていただきます。


まとめ
今回の記事では、ジャケットのベントについて解説しました。
- ノーベント:フォーマル向き、シンプルでクラシック。
- センターベント:カジュアル向き、動きやすいが裾が開きやすい。
- サイドベンツ:フォーマル向き、エレガントな動きが特徴。
あなたのジャケットはどのベントでしたか?
今後ジャケットを選ぶときには、ベントの違いも意識してみてくださいね!
それでは、素敵な紳士の時間をお過ごしください。
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紳士の時間へようこそ
今回はジャケットの「ベント」について解説します。
一度は気になったことがある方も多いんじゃないでしょうか?
普段あまり意識しない部分かもしれませんが、実はジャケットのシルエットや動きやすさに大きく関わる重要なポイントです。
今回もそんなニッチな世界へ誘います。
それでは素敵な紳士の時間をお過ごしください。